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こわれゆく女 A Woman Under The Influence (1974)

情緒不安定な妻とそれを見守る夫の夫婦愛を緊迫感ある映像で描く、監督、脚本ジョン・カサヴェテスによる非常に評価の高い傑作ドラマ。
主演ピーター・フォークジーナ・ローランズ他共演。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:ジョン・カサヴェテス

製作:サム・ショウ
脚本:ジョン・カサヴェテス

撮影
ミッチ・ブリート
アル・ルーバン

編集
デヴィッド・アームストロング
シーラ・ヴァイスルティア
音楽:ボー・ハーウッド

出演
ニック・ロンゲッティ:ピーター・フォーク
メイベル・ロンゲッティ:ジーナ・ローランズ
ジョージ・モーテンセン:フレッド・ドレイパー

マーサ・モーテンセン:レディ・ローランズ
マーガレット・ロンゲッティ:キャサリン・カサヴェテス
アンジェロ・ロンゲッティ:マシュー・ラボルトー
トニー・ロンゲッティ:マシュー・カッセル
マリア・ロンゲッティ:クリスティーナ・グリサンティ
ドミニク・ジェンセン:ドミニク・ダヴァロス

アドリエンヌ・ジェンセン:アレクサンドラ・カサヴェテス

アメリカ 映画
配給 Cine-Source
1974年製作 146分
公開
北米:1974年11月18日
日本:1993年2月27日


アカデミー賞 ■
第47回アカデミー賞

・ノミネート
監督
主演女優賞(ジーナ・ローランズ


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ロサンゼルス
土木作業の現場監督の夫ニック・ロンゲッティ(ピーター・フォーク)と水入らずの夜を過ごすために、妻のメイベル(ジーナ・ローランズ)は、子供達を母マーサ・モーテンセン(レディ・ローランズ)に預ける。

しかし、ニックは現場の突発的な事故で帰宅できなくなり、メイベルに電話をして謝罪して、彼女に一応、理解を得る。

その後、裸足のまま街に出たメイベルは、バーに向かい、その場にいた男に家に送られ一夜を共にしてしまう。

翌朝、目覚めたメイベルは、母親や子供達がいないことに気づき動揺してしまう。

その後、作業員達を連れたニックが帰宅し、メイベルは彼らを歓迎し、陽気な仲間達と食事をして楽しいひと時を過ごす。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
久し振りに夫婦の時間を過ごそうとしていた、現場監督のニック・ロンゲッティは、突発的な事故で帰宅できなくなる。
子供達を母親に預けて、夫を待つ情緒不安定気味の妻メイベルは、彼が帰宅できないことを知らされて気が滅入る。
裸足のまま街に出たメイベルは、バーにいた男と、自宅で一夜を過ごしてしまう。
翌朝、子供達がいないことに気づき動揺したメイベルは、作業員らを連れて帰宅したニックを迎え、何事もなかったかのように食事を振舞う。
しかし、メイベルが作業員に絡んでしまい、雰囲気は一変して、ニックは仲間達を帰らせる。
その後も、不安を抱えながらメイベルを見守っていたニックだったが、彼女の奇行に驚き、仕方なく医者を呼び、妻の施設入りを決意する・・・。
__________

微妙なバランスで、何とか保たれている夫婦間の生活が、ふとしたことで崩壊しかける緊迫感、また、それが、愛によって修復もできるという関係、平凡な家庭の現実味のある様子をリアルに描く、脚本も兼ねる、ジョン・カサヴェテスの演出手腕を堪能できる作品。

1990年、アメリカ議会図書館が、国立フィルム登録簿に登録した作品でもある。

第47回アカデミー賞では、監督と主演女優賞(ジーナ・ローランズ)にノミネートされた。

夫婦間や家族の関係が、壮絶に描かれているドラマではあるが、普通に暮す庶民の生活や、夫の作業仲間の描写など、細やかな演出も注目だ。

ジョン・カサヴェテスの盟友でもあるピーター・フォークの、作品に賭ける意気込みも感じられ熱演に加え、カサヴェテス夫人であるジーナ・ローランズは、彼女のキャリア最高といっていいほどの、狂気に近い迫真の演技を見せてくれる。

妻の母親役でジーナ・ローランズの実母レディ・ローランズ、その夫役のフレッド・ドレイパー、夫(P・フォーク)の母親役で、J・カサヴェテスの実母キャサリン・カサヴェテス、子供達マシュー・ラボルトーマシュー・カッセル、クリスティーナ・グリサンティなどが共演している。


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