ベイウォッチ Baywatch (2017)

放心状態のロニーは、友人のデイヴ（ハンニバル・バレス）にからかわれる。

到着したライフガードに採用されていたオリンピック水泳のゴールド・メダリストのマット・ブロディ（ザック・エフロン）は、志願者のサマー・クイン（アレクサンドラ・ダダリオ）に声をかけるものの相手にされない。

採用テストを受けるロニーは、隊員のステファニー・ホールデン（イルフェネシュ・ハデラ）からシャツを脱ぐようにと言われ、異常な胸毛を志願者のゼインにからかわれる。

ゼインを列から外したステファニーは、彼を追い払う。

再びサマーに声をかけたマットだったが、またもや相手にされず、話しかけてきたミッチに、既に採用されていることを伝えて書類を見せる。

それを破り捨てたミッチは、テストを受けなければ採用しないと伝える。

ステファニーと共にマットの話を聞くミッチは、ゴールド・メダリストだと言う彼の経歴を無視して実力で勝負しろと伝える。

上司に採用されたと言ってもミッチに聞き入れてもらえないマットは、侮辱されたためにその場を去る。

キャンディをのどに詰まらせたロニーはC.J.に助けてもらい、興奮して勃起し倒れた拍子に、性器がビーチ・ベッドの板の隙間に挟まってしまう。

C.J.とミッチから何とかすると言われたロニーは、見物人の前で恥をかきながら助けてもらう。

上司である隊長のソープ（ロブ・ヒューベル）に会ったミッチは、マットのビデオを見せられ、リレーで大恥をかき、分け合って事件を起こして司法取引をした彼が、社会奉仕をするために来たことを知らされる。

様々な事情があり市に予算も削られている現状を知らされたミッチは、自分達は必要とされる存在であり、ドラッグを見つけたことをソープに伝える。

新しい売人がいるに違いないと言うミッチは、PRは必要だというソープが考えを変えないために、テストを受けさせる条件でマットを試すことにする。

ロドリゲス市議会議員（オスカー・ヌニェス）を呼んだヴィクトリアは、土地取引のための協力の代償として”タグ・ホイヤー”の高級時計を渡す。

ソープとミッチの挨拶も終わり、3名の空きを争う採用テストが始める。

テストを受けようとしないマットを挑発したミッチは、上級コースのテストで彼と勝負して勝ち、実力の差を見せつける。

その時、桟橋から家族が落下し、ミッチらベイウォッチは救助に向かう。

マットもバイクで桟橋に向かって海に飛び込み、ミッチらと共に家族を助ける。

合格者が発表され、サマーとロニーと共に、ミッチはマットを研修生として採用する。

そこに現れたヴィクトリアはミッチらの活躍を称えて、クラブで開催されるパーティーに隊員を招待する。

その夜、桟橋の下で寝ているマットを気の毒に思ったC.J.とステファニーは、彼をミッチの家に連れて行く。

翌日から新人の訓練は始り、C.J.はロニーに優しく接し、マットはサマーが気になる存在になる。

話をまとめられないロドリゲスを脅すヴィクトリアは、ドラッグの取引をして土地の価格を下げようとしていると言われ、売人扱いされた彼女は、部下のレオン（ジャック・ケシー）に彼を痛めつけるよう命ずる。

船の火災の連絡を受けたミッチは沿岸警備隊に連絡し、マットを連れて現場に急行する。

炎上する船に乗り込んだミッチは、船で到着したステファニーとC.J.に合図をして、女性一人を助ける。

もう一人を助けたミッチだったが、海に飛び込んだマットが炎に囲まれて浮上できなくなる。

ステファニーが船を旋回させて炎を消し、サマーがマットを引き上げる。

意識を失っていたロドリゲスを助けたミッチは、船の上で彼を蘇生させようとする。

パーティーをしている最中に突然、火がついたと言う女性の話を聞いたミッチは、彼女がドラッグを所持していることに気づく。

結局ロドリゲスは死亡し、ビーチに着いたミッチは、駆け付けたエラービー巡査部長（ヤーヤ・アブドゥル＝マティーン二世）と言い合いになり、後を任せる。

ランチ・タイムに隊員達と話し合ったミッチは、ハントリーの前のビーチに落ちていたドラッグとロドリゲスが関係あるはずだと考え、クラブで開催されるパーティに乗り込むことにする。

ロニーと同じパソコン・オタクのデイヴに仕事を与えていたヴィクトリアは、土地取引に賛成しないチェンを説得する材料を探らせる。

報酬の上乗せを要求されたヴィクトリアは、デイヴを始末することを考える。

隊員達と共にクラブに集合したミッチは、ドラッグの密売の証拠を掴むために、サマーはヴィクトリアを監視させ、C.J.とロニーは売人を、ステファニーと自分がドラッグを捜そうとする。

見張りを命ぜられたマットは、自分が行けばドラッグは5分で見つかると断言するものの、ミッチは、皆の協力で行動することを伝えてパーティー会場に向かう。

チェンに声をかけたヴィクトリアは、所有する周辺の土地を売る気はないと言われ、彼を牽制する。

ロドリゲスを殺した際に人がいたことでフランキーを責めるヴィクトリアは、内情を知り過ぎたデイヴも始末するよう命ずる。

マットと話したヴィクトリアは、ミッチに恐れられていると伝えて彼をおだてる。

その様子を見ていたサマーは、情報を入手したかマットに尋ねるが、手に入れたのは、ヴィクトリアからもらった35年物のシングルモルトだと言われて呆れてしまう。

マットが里子であるにも拘らずゴールド・メダリストになった話などを聞いたサマーは、今ではスポンサーから見放され無一文になったと言われる。

ヴィクトリアを引きつけるようにとロニーに指示したミッチは、ステファニーと共にドラッグを捜す。

マイクを持ったロニーはヴィクトリアを紹介し、彼女のために踊り始める。

いつもと違う仕入れ先の”アンジェロ水産”の容器が搬入されていることを疑問に思うミッチは、ステファニーとそれを調べる。

ロニーに感謝したヴィクトリアはその場を去り、C.J.は彼のダンスに感心する。

見張りをせずに飲んでいるマットを批判したミッチは、麻薬がらみなら警察に任せろと言われ、酔った彼をプールに落とす。

翌日、殺されたデイヴは、海に投げ捨てられサメの餌にされる。

桟橋の下で一夜を明かしたマットは、ミッチと話して昨夜のことを謝罪する。

二個の金メダルのことを話すミッチは、個人戦には強いが仲間と一緒に出場したリレーでは皆に迷惑をかけたと言って、ベイウォッチは仲間であり家族だが、家の鍵はあっても入る意思が感じられないとマットに伝える。

大切なのは自分とメダルとしか思えないのでクビだと言われたマットは、持っていた金メダルを投げ捨てる。

二度と迷惑はかけないので仲間に入れてほしいと言うマットは、ヴィクトリアは怪しいし、死んだロドリゲスも高級時計をしていたと伝え、ミッチも、フランキーが同じ時計をしていたことを思い出す。

協力したいと言うマットとサマーを連れて病院に向かったミッチは、患者と医師に扮して遺体安置所に侵入し、検視を終えたロドリゲスの遺体をチェックする。

死因は火災ではなく頸部損傷で、他殺であることが分かったミッチは、誰かが来たために、遺体と共に隠れる。

現れたフランキーとレオンはロドリゲスの遺体を確認し、書類を偽造したものと入れ替える。

サマーは、その様子を携帯電話で撮影する。

耐えきれなくなったマットが飛び出してしまい、サマーの電話の呼び出し音が鳴ったために、フランキーとレオンに気づかれてしまう。

サマーの携帯電話を奪ったフランキーとレオンは逃走し、ミッチらはそれを追う。

車を取りに行ったサマーに公園の反対側に向かうよう指示したミッチは、スクーターを借りたマットと共に二人を追跡する。

待ち伏せたサマーがレオンを殴り倒し、落した携帯電話を拾うものの、彼女のものではなかった。

フランキーが持っていると言われたミッチは、ジェットスキーで逃げた彼を追い、ある民家の子供部屋に追いつめる。

携帯電話をへし折って壊したフランキーは、ミッチと格闘になるものの叩きのめされる。

警察に向かいエラービーに会ったミッチらは、警察の真似事はやめろと言われる。

その場に現れたソープからも非難されたミッチは、ロドリゲスの死因は首が折られていたためで、黒幕がハントリーだったと伝えるが、エラービーから捜査は警察の仕事だと言われる。

ミッチから、証拠は検視調書だがフランキーらがすり替えたと言われたソープは、現場を撮ったサマーの携帯電話も壊されたことを知り、証拠は全て消されたので、とにかく捜査は警察に任せるようにと指示する。

ライフガードの仕事をするようにと伝えたソープは、釈放されたフランキーに謝罪する。

ソープの警告を無視してハントリーの船を監視したミッチとマットは、水中から引き上げた”アンジェロ水産”の容器を扱う男達を確認する。

ハントリーに向かい変装して侵入したミッチとマットは、容器の中に隠されていたドラッグを確認する。

ビーチにデイヴの死体が打ち上げられ、現場にいたエラービーは、ミッチからの電話を受けて、ハントリーでドラッグを見つけたことを知らされる。

死体がビーチで上がったことを知らされたミッチは驚き、ハントリーの仕業だと伝える。

その場に駆け付けたソープは、電話にでているミッチに本部に来るよう指示する。

持ち場を離れ勝手な行動をするミッチを非難したソープは彼を解雇し、マットを後任にする。

ミッチはベテランのステファニーを後任にするべきだと意見するが、それを認めないソープは彼を追い出す。

複雑な思いのマットだったが、ソープに従うしかなかった。

サマーに白い目で見られたマットは自分の本意ではないことを伝え、ミッチは、死者が出た原因とドラッグの流れを探るようにと皆に伝えてその場を去る。

マットに呼び止められたミッチは謝罪され、師匠から受け継いだ1番タワーの鍵を渡して後を任せる。

失業したミッチは携帯電話ショップで働き始めるが、現れた師匠（デビッド・ハッセルホフ）から、海が待っていると言われる。

タワーで監視していたマットは、クーラーボックスを使った泥棒を発見して叩きのめし、盗品をエラービーの元に持っていき情報を得る。

サマーに協力を求めたマットは、発見された死者の写真を見せて意見を求める。

死因はサメではなくナイフの傷かもしれないとサマーは指摘し、被害者がデイヴだと知ったロニーは驚く。

デイヴがハントリーでヴィクトリアと仕事をしていたことをロニーから知らされたマットは、彼もロドリゲスも海に落ちる前に殺されていたと考える。

ロニーに協力してもらいパソコンでヴィクトリアの情報を得たマットは、ハントリーが麻薬密売組織で、本当の目的はベイエリア全体の私有化だと考える。

ヴィクトリアは議員を買収し、反対しているチェンが行方不明であることを知ったマットらは、彼女が開催する船上パーティーに乗り込もうとする。

自分とサマーはドラッグを捜すと言うマットは、ステファニーらにチェンを捜すよう指示する。

マットらはパーティー会場に向かい、ステファニーらは、ヴィクトリアに協力し合うことを伝えて安心させる。

船底を調べたマットはドラッグを見つけて、それをミッチに無線で知らせるようサマーに指示する。

見張りを叩きのめしたステファニーは、C.J.とロニーと共に、拘束されていたチェンを救い出す。

現れた男に銃を向けられたステファニーらだったが、サマーが男を消火器で殴り倒す。

マットを捕えたことをフランキーから知らされたヴィクトリアは、チェンが逃げたことに気づき、ヘリコプターを呼んで撤退しようとする。

C.J.とロニーは、檻に入れられたマットがヴィクトリアの船で連れ去られるのを目撃する。

ヴィクトリアからソープを買収していたことを知らされたマットは、海に落とされて覚悟を決める。

意識が朦朧とする中、サマーが助けに来てくれと思ったマットだったが、それがミッチだったために驚く。

救われたマットは、ヴィクトリアが花火のはしけからヘリで逃げようとしていることをミッチに伝える。

ロニーに連絡してマットを助けたことを伝えたミッチは、花火を打ち上げて夜空を照らすよう指示する。

できないと弱音を吐くロニーだったが、C.J.にキスされてやる気になる。

花火は打ち上げられ、はしけに着いたミッチとマットは、フランキーとレオンと格闘になる。

ヴィクトリアに銃撃されたミッチは海に落ち、役立たずのレオンを射殺したヴィクトリアはマットに銃を向ける。

ミッチは水から上がるが、ヴィクトリアは到着したヘリに乗ろうとする。

別の装置があったためにC.J.とロニーはスイッチを入れ、それに気づいたミッチは花火が発射されることを知りヴィクトリアに向ける。

発射された花火はヴィクトリアを直撃し、ミッチはステファニーに介抱される。

フランキーは逮捕され、全てミッチの言うとおりだったと認めたエラービーは、彼に謝罪する。

現れたソープはミッチを非難するが、マットが彼を殴り倒す。

翌朝、C.J.と一夜を共にしたロニーは、最高の気分になる。

サマーとの愛を確かめたマットは、ミッチから拾ってあった金メダルを渡される。

皆の働きぶりを称えたミッチは、研修生を卒業したマットらは正式な隊員になることを伝え、ハワイで任務についていた、新しい隊長であるケイシー・ジェーン・パーカー（パメラ・アンダーソン）を紹介する。