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綴り字のシーズン Bee Season (2005)

娘のスペリングの才能が開花するに連れ崩壊していく家族の苦悩と再生を描く、リチャード・ギアジュリエット・ビノシュケイト・ボスワース他共演、監督スコット・マクギーデヴィッド・シーゲルによるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(家族愛)


スタッフ キャスト ■
監督
スコット・マクギー

デヴィッド・シーゲル
製作総指揮
アーノン・ミルチャン

ペギー・ラジェスキー
マーク・ロマネク
製作
アルバート・バーガー

ロン・イェルザ
原作:マイラ・ゴールドバーグBee Season
脚本:ナオミ・フォナー・ギレンホール

撮影:ジャイルズ・ナットジェンズ
編集:ローレン・ザッカーマン
音楽:ピーター・ナシェル

出演
ソール・ナウマン:リチャード・ギア

ミリアム・ナウマン:ジュリエット・ビノシュ
イライザ・ナウマン:フローラ・クロス
アーロン・ナウマン:マックス・ミンゲラ
チャーリ:ケイト・ボスワース

アメリカ 映画
配給 フォックス・サーチライト・ピクチャーズ

2005年製作 104分
公開
北米:2005年11月11日
日本:2005年12月23日
製作費 $14,000,000
北米興行収入 $1,180,560
世界 $6,856,990


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
オークランド
ユダヤ人の宗教学者でUCバークレーの教授ソール・ナウマン(リチャード・ギア)は、妻ミリアム(ジュリエット・ビノシュ)、息子のアーロン(マックス・ミンゲラ)、娘イライザ(フローラ・クロス)とで平穏な毎日を送る、買い物や家事も手伝い、音楽も親しむ理想的な夫であり父親でもあった。

イライザは、学校のスペリング・コンペティション(spelling bee)で優勝したにも拘らず、それに父ソールが無関心であることが不満だった。

兄アーロンに付き添ってもらい、新聞社主催のコンテストでも優勝したイライザは、それを父ソールに伝える。

ソールは、今まで気づいてあげられなかったことをイライザに謝罪し、彼女を称える。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
ユダヤ人の宗教学者で大学教授ソール・ナウマンは、妻ミリアムや息子アーロンと娘イライザとで、平穏な暮らしをする理想的な夫だった。
イライザは、スペリングの才能を発揮して、学校内や地方大会で優勝する。
そんな娘の才能を知ったソールは、彼女に情熱を注ぎ込む一方で、幼い頃、両親を失った心の傷を拭い去ることが出来ないミリアムは、精神的極限に達していた。
息子アーロンも、妹イライザが生活の中心になっている父ソールを避けるようになり、ヒンズー教に改宗することを考える。
その後、イライザは州大会も勝ち抜き全国大会出場が決まるのだが、そんな時、空き巣癖のあったミリアムが警察に逮捕されてしまう。
ソールは、盗んだ大量のアクセサリーなどをミリアムが保管していたことを知らされてショックを受ける。
そして、母親の精神的不安定による入院を知らされた子供達も傷つき、家族の幸せは崩壊していく・・・。
__________

2000年に発表された、マイラ・ゴールドバーグの小説”Bee Season”を基に製作された作品。

絵に描いたような理想的な家庭の中で、娘の才能の開花が新たな喜びとなるはずが、急転、家族の崩壊につながっていくという、恐ろしい内容の物語。

ファンタジー・サスペンス風の興味深い映像や、細やかな描写なども注目の一作。

スペリング・コンペティション(spelling bee)が物語の中心ではあるが、ユダヤ教の神秘主義思想”カバラ”や、修復の概念である”ティクン・オラム”なども語られる奥深いテーマが盛り込まれている。

年齢を重ね渋みも増すリチャード・ギアと実力派ジュリエット・ビノシュの共演という魅力的なキャスティングではあるが、拡大公開もされず商業ベースには乗らなかった作品。

スペリングの天才時として、演技とは思えない知的且つ繊細、さらに神秘的な雰囲気を感じさせる、主演の二人に引けを取らない演技を見せる、撮影当時まだ10歳のフローラ・クロスは各方面で高い評価を得た。

アンソニー・ミンゲラの息子であるマックス・ミンゲラも、壊れていく家族の中で苦悩する長男役を好演している。
彼をヒンズー教に誘うケイト・ボスワースなどが共演している。


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