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僕と彼女とオーソン・ウェルズ Me and Orson Welles (2009)

俳優志望の高校生が演劇界の革命児オーソン・ウェルズに気に入られ劇団の仲間入りを果たし大人へと成長する姿を描く、監督リチャード・リンクレイター、主演ザック・エフロン クレア・デインズ クリスチャン・マッケイゾーイ・カザン共演によるドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ


スタッフ キャスト ■
監督:リチャード・リンクレイター

原作:ロバート・ カプロウ
脚本
ホリー・ジェント・パルモ

ヴィンス・パルモJr.
撮影:ディック・ホープ
編集:サンドラ・アドエアー
音楽:マイケル・J・マックエヴォイ

出演
リチャード・サミュエルズ:ザック・エフロン

ソニア・ジョーンズ:クレア・デインズ
オーソン・ウェルズクリスチャン・マッケイ
グレタ・アドラー:ゾーイ・カザン
ジョゼフ・コットンジェームズ・タッパー
ジョージ・クールリスベン・チャップリン
ジョン・ハウスマンエディ・マーサン
ミュリエル・ブラスラー:ケリー・ライリー
ノーマン・ロイドレオ・ビル

イギリス/アメリカ 映画
配給
ワーナー・ブラザーズ

Freestyle Releasing
Madman Entertainment
2009年製作 113分
公開
イギリス:2009年12月4日
北米:2009年11月25日
日本:未公開
製作費 $25,000,000
北米興行収入 $1,186,960
世界 $2,336,170


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1937年11月5日、ニューヨーク
高校生のリチャード・サミュエルズ(ザック・エフロン)は、俳優を目指す夢を実現しようと、シェイクスピア劇”ジュリアス・シーザー”の準備を始めていた、演劇界の若き革命児である
オーソン・ウェルズクリスチャン・マッケイ)の”マーキュリー劇場”を訪ねる。
運良くウェルズに気に入られたリチャードは、ブルータスの従者ルシアスの役を得ることができる。
リチャードは、若き情熱家達に囲まれて充実した日々を過ごし、ウェルズのアシスタント、ソニア(クレア・デインズ)との親交を深める。
そんなリチャードは、周囲を圧倒し全てを仕切るウェルズの魅力に引きつけられる。
しかし、ウェルズのパートナー、ジョン・ハウスマンエディ・マーサン)は、彼の好き勝手な行動に憤慨し、役者のジョゼフ・コットンジェームズ・タッパー)やノーマン・ロイドレオ・ビル)、ジョージ・クールリスベン・チャップリン)も困惑する・・・。


解説 評価 感想 ■

主人公の高校生が17歳という設定で、どう見ても周囲から見るとやんちゃな子供のように思えるのだが、実は、この1937年、オーソン・ウェルズは弱冠22歳で、主人公にとっては兄のような存在である。
10代の半ばから演劇経験はあるとは言え、オーソン・ウェルズのその圧倒的存在感と統率力は正に天才と評され、リチャード・リンクレイターは、その凄まじいばかりのカリスマの持ち主である彼の人物像を、見事に表現している。

主人公の少年も、かなり異端児として描かれているが、独自の考えで自分の世界を造りだすために、少年の夢を容赦なく踏みにじる人物にウェルズを描くことで、当時、偉才を放ったとてつもない大物として見事に描写されている。

拡大公開もされなかったため、商業的には成功した作品とは言えず、当然、日本では劇場未公開に終わった。

主演のザック・エフロンは、大人の世界を楽しむ俳優志望の少年を好演するが、なんと言っても、イギリス人俳優でありながら、伝説の男オーソン・ウェルズを演じた、クリスチャン・マッケイの怪演が見ものであり、その物腰や話し方など、見事に本人の特徴を捉えて演じ切り、各方面で絶賛された。

また、ジョゼフ・コットンの体の線や姿勢などを、よく研究して演じていることが窺えるジェームズ・タッパーの演技や、実は当時まだ30代半ばだったのに年寄り扱いされるジョン・ハウスマンを演ずるエディ・マーサンジョージ・クールリスベン・チャップリンノーマン・ロイド役のレオ・ビルなど、後に活躍する名優達を演ずる共演者達の存在も見逃せない。

厳しい世界で働くだけあり、終盤、野心家の一面も見せるウェルズのアシスタント、クレア・デインズ、主人公と親交を深める戯曲家志望の女性ゾーイ・カザン、女優ケリー・ライリーなどが共演している。


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