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オンディーヌ Ondine (2009)

妻と別れ病を抱える娘を気遣う漁師と彼が海で助けた謎の女性との恋を描く、製作、監督、脚本ニール・ジョーダン、主演コリン・ファレルアリシア・バックレーダスティーヴン・レイデヴラ・カーワン他共演の恋愛ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ロマンス)


スタッフ キャスト
監督:ニール・ジョーダン
製作
ニール・ジョーダン
ジェームズ・フリン
ベン・ブラウニング
製作総指揮
マイケル・マー
ピーター・ロウリンソン
ネッド・ダウド
脚本:ニール・ジョーダン
撮影:クリストファー・ドイル
編集:トニー・ローソン
音楽:キャルタン・スヴェィンソン

出演
シラキュース”サーカス”:コリン・ファレル
オンディーヌ/ヨアナ:アリシア・バックレーダ
神父:スティーヴン・レイ
マウラ:デヴラ・カーワン
アレックス:トニー・カラン
アニー:アリソン・バリー
ヴラディック:エミール・ホスティナ
ケトル:ドン・ウィチャリー
自転車の少年:ダシール・ジョーダン

アイルランド 映画
配給
マグノリア・ピクチャーズ
パラマウント・ヴァンテージ
2009年製作 111分
公開
アイルランド:2010年3月5日
北米:2010年6月4日
日本:未公開
製作費 $12,000,000
北米興行収入 $548,930
世界 $1,644,760


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
アイルランド
トロール船の漁師シラキュース”サーカス”(コリン・ファレル)は、ある日、網にかかった女性(アリシア・バックレーダ)に気づく。

女性を助けたシラキュースは、息を吹き返し、死んだはずだと言う彼女を病院に連れて行こうとするものの、それを拒まれる。

名前も解らないと言う女性に自己紹介したシラキュースは、怯える彼女を、亡くなった母親が住んでいた海小屋に連れて行く。

女性をその場に残したシラキュースは、酒に溺れる元妻マウラ(デヴラ・カーワン)と暮らす腎臓障害で車椅子生活の娘アニー(アリソン・バリー)を連れて人工透析に向かう。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
アイルランド
トロール船の漁師シラキュース”サーカス”は、網にかかった女性を引き上げる。
女性を助けたシラキュースは、人を避ける彼女を、亡くなった母が住んでいたの海小屋に連れて行く。
別れた妻マウラと暮らす、腎臓障害で車椅子生活の娘アニーに女性の話をしたシラキュースは、それは人魚だと言われる。
翌日、オンディーヌと名乗る女性と漁に出たシラキュースは、思いもしなかった大漁に驚き、彼女が幸運の女神に思える。
神話上の生物”セルキー”に興味を持ちオンディーヌに会ったアニーは、彼女と親交を深め、二人は、海の中で見つけたアザラシの皮と思われるものを隠す。
それにより7年はいられるとアニーから言われたオンディーヌは、シラキュースと恋に落ちるものの、彼女にはある秘密があった・・・。
__________

クライング・ゲーム」(1992)、「インタビュー・ウィズ・ヴァンパイア」(1994)など話題作を手掛けたニール・ジョーダンが、古郷アイルランドの漁港を舞台に描く恋愛ドラマ。

トロール船の漁師により網で引き上げられた女性の登場は、謎の存在と共に神話とダブり”人魚”のように描かれ、ファンタジックな雰囲気で始まる。

その物語は、神話上の生物”セルキー”の存在を信じ始めた漁師の娘と女性との交流や、漁師との恋愛に発展していく。

興味深い内容は、終盤には麻薬絡みの犯罪劇になり、”おとぎ話”が現実の幸せに結びつくという、爽やかな幕切れとなっている。

平凡で貧しい漁師の生活感なども丁寧に描かれ、メリハリのあるニール・ジョーダンの演出で、ドラマは終盤にかけて盛り上がる。

商業的に成功した作品ではないが、ニール・ジョーダンの故郷への思いや、離婚を経験し最愛の娘とも暮らせない落ちぶれた漁師を演ずるアイルランド出身のコリン・ファレルの好演は光る。

ヒロインを演ずるリシア・バックレーダは、メキシコ出身であるために、ミステリアスな雰囲気で作品にインパクトを与える、いかにもニール・ジョーダンらしい起用と言える。

また、ニール・ジョーダン作品には欠かせない俳優スティーヴン・レイの、人間味のある神父役での登場もファンには嬉しい。

主人公の元妻デヴラ・カーワン、その恋人トニー・カラン、主人公の娘アリソン・バリー、ヒロインを追う男エミール・ホスティナドン・ウィチャリー、自転車の少年でニール・ジョーダンの息子ダシール・ジョーダンも出演している。


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