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ローズマリーの赤ちゃん Rosemary’s Baby (1968)

1967年に発表された、アイラ・レヴィンのホラー小説”Rosemary’s Baby”の映画化。
悪魔の巣屈となっていたアパートに入居した若い夫婦の妻が悪魔の子を身篭る恐怖を描く、監督、脚本ロマン・ポランスキー、主演ミア・ファロージョン・カサヴェテスルース・ゴードン他共演によるホラー映画の秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


スリラー/ホラー


スタッフ キャスト ■
監督:ロマン・ポランスキー

製作:ウィリアム・キャッスル
原作:アイラ・レヴィン
脚本:ロマン・ポランスキーRosemary’s Baby
撮影:ウィリアム・A・フレイカー
編集
ボブ・ワイマン
サム・オスティーン

音楽:クリストフ・コメダ

出演
ローズマリー・ウッドハウス:ミア・ファロー

ガイ・ウッドハウス:ジョン・カサヴェテス
ミニー・カスタベット:ルース・ゴードン
ローマン・カスタベット:シドニー・ブラックマー
エドワード・ハッチ:モーリス・エヴァンス
エイブラハム・サパスティン:ラルフ・ベラミー
ニックラス:イライシャ・クックJr.
ローラ=ルイズ:パッツィ・ケリー
ヒル:チャールズ・グローディン
テリー:ヴィクトリア・ヴェルティ

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ

1968年製作 136分
公開
北米:1968年6月12日
日本:1969年1月11日
製作費 $2,300,000
北米興行収入 $33,395,430


アカデミー賞 ■
第41回アカデミー賞

・受賞
助演女優賞(ルース・ゴードン
・ノミネート
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
1965年、ニューヨーク
俳優であるガイ・ウッドハウス(ジョン・カサヴェテス)と妻のローズマリー(ミア・ファロー)は、マンハッタンのアパートを下見に行く。

管理人のニックラス(イライシャ・クックJr.)に部屋に案内された二人は、前の住居人の老女が亡くなったことを知らされる。

その後ニックラスは、クローゼットがあった場所に老女が動かせるはずもない大きなタンスが移動されているのを不思議に思う。

立地条件がいいため、ガイとローズマリーは、その部屋を借りることを決める。

友人の作家エドワード・ハッチ(モーリス・エヴァンス)に食事に招かれたガイとローズマリーは、彼からアパートの不吉な噂などを聞かされるが、二人は気にもしなかった。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
俳優のガイ・ウッドハウスと妻ローズマリーは、立地の良いマンハッタンのアパートに引っ越すことを決める。
友人の作家ハッチに、アパートの不吉な噂を聞いた二人だったが、彼らはそれを気にせずに、満ち足りた日々を過ごす。
そんな時、隣部屋のローマン・カスタベットとミニー老夫妻の同居人が飛び降り自殺をする。
それをきっかけに夫妻と親交を持つようになったガイとローズマリーは、二人を迷惑にも思う。
その後、ガイと役を争った役者が失明したため、役を得た彼は、それにのめり込み、ローズマリーの相手をしてあげられなくなる。
そんなローズマリーの気持を察して、謝罪したガイは、子供を作ることで彼女と意見が一致する。
しかし、ローズマリーは、悪魔と愛し合うという、夢か幻覚か分からない体験をしてしまう。
その後ローズマリーは妊娠して、ガイ、そしてローマンやミニーはそれを祝福する。
やがて、ローズマリーは腹部の痛みを訴え、異常にやつれた彼女の姿に、ハッチは異変を察知するのだが・・・。
__________

社会現象に近い、オカルト・ブームを巻き起こす1970年代以前に製作され、また、そのきっかけをつくることにもなったホラーで、鬼才ロマン・ポランスキーの代表作とも言える作品。

描写的な恐ろしさは殆ど感じられない中で、悪魔に子供を奪われる恐怖に怯える主人公が、心理的に追い詰められていく様が克明に描かれている。

滑稽にも見える、怪しい隣人老夫婦に対し、正常なはずの主人公ミア・ファローの、異様にも思える病的な容姿や表情が、彼女の好演と共に逆に恐怖を煽る。
*シンプルだが、アクセントとなる彼女のヘアメイクは、ヴィダル・サスーンが担当している。

舞台となるアパートは、著名人の住居として有名な”The Dakota”(ダコタ・ハウス)で、1980年12月8日、ジョン・レノンが玄関前で射殺されたことで有名であり、その概観をロケに使用している。

第41回アカデミー賞では、助演女優賞(ルース・ゴードン)を受賞した。
・ノミネート
脚色賞

製作費230万ドルに対して、北米興行収入は約3300万ドルの大ヒットとなった。

既に映像作家として、インディペンデント映画を確立していたジョン・カサヴェテスは、主人公ミア・ファローの夫役として控えめな演技に終始している。

迷惑を顧みないと言うよりも、悪魔の集団であるとすれば当然な行為を主人公に続ける、隣人の老婦人を怪演するオスカーを受賞したルース・ゴードン、その夫シドニー・ブラックマー、主人公の友人である作家モーリス・エヴァンス、名医と言われながら、悪魔集団の一員であるラルフ・ベラミー、アパートの管理人イライシャ・クックJr.、アパートの住人である集団の仲間パッツィ・ケリー、産婦人科医役のチャールズ・グローディン、老夫妻の部屋の同居人である、飛び降り自殺をするヴィクトリア・ヴェルティなどが共演している。


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