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シャイン Shine (1996)

オーストラリア人の天才ピアニスト、デイヴィッド・ヘルフゴットが精神疾患を乗り越えての演奏家としての再起と父子の愛憎を描く、原案、監督スコット・ヒックス、主演ジェフリー・ラッシュノア・テイラーアーミン・ミューラー=スタールリン・レッドグレイヴジョン・ギールグッド他共演によるヒューマン・ドラマの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(ヒューマン)


スタッフ キャスト ■
監督:スコット・ヒックス

製作:ジェーン・スコット
原案:スコット・ヒックス
脚本:ジャン・サーディ
撮影:ジェフリー・シンプソン
編集:ピップ・カーメル
音楽:デヴィッド・ハーシュフェルダー

出演
デイヴィッド・ヘルフゴットジェフリー・ラッシュ

デイヴィッド・ヘルフゴット(青年期):ノア・テイラー
デイヴィッド・ヘルフゴット(少年期):アレックス・ラファロウィッツ
ピーター・ヘルフゴット:アーミン・ミューラー=スタール
ギリアン:リン・レッドグレイヴ
セシル・パーカー:ジョン・ギールグッド
キャサリン・スザンナ・プリチャードグーギー・ウィザース
ベン・ローゼン:ニコラス・ベル
シルヴィア:ソニア・トッド

オーストラリア 映画
配給 Fine Line Features

1996年製作 105分
公開
オーストラリア:1996年8月15日
北米:1996年11月20日
日本:1997年3月22日
製作費 $5,500,000
北米興行収入 $35,811,510


アカデミー賞 ■
第69回アカデミー賞

・受賞
主演男優賞(ジェフリー・ラッシュ
・ノミネート
作品・監督
助演男優(アーミン・ミューラー=スタール
脚本・編集・作曲賞


*詳細な内容、結末が記載されています。

ストーリー ■
オーストラリアメルボルン
雨に濡れながらレストランのウィンドウを叩くデイヴィッド・ヘルフゴット(ジェフリー・ラッシュ)は、閉店だという店内に、意味不明なことを話しながら入って来る。

早口でしゃべりまくるデイヴィッドを、店員のシルヴィア(ソニア・トッド)らが車で送り、彼は社内でも話し続ける。
__________

ユダヤ系ポーランド人移民である、音楽を愛する父親ピーター(アーミン・ミューラー=スタール)の厳しい指導の下、ピアノの才能を発揮するデイヴィッド(アレックス・ラファロウィッツ)は、ある音楽会の審査員ベン・ローゼン(ニコラス・ベル)に高く評価される。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
オーストラリアメルボルン
音楽を愛する父親ピーターの厳しい指導の下、ピアノの才能を発揮し始めたデイヴィッド・ヘルフゴットは、ピアノ教師ローゼンの目に留まりレッスンを受けるようになる。
厳しい反面、デイヴィッドを溺愛するピーターは、成長してコンクールに優勝し、アメリカ留学を決めていた息子を旅立たせなかった。
ショックを受けたデイヴィッドだったが、著名な作家のキャサリン・スザンナ・プリチャードに、その才能を高く評価され、彼女との親交を深める。
その後、デイヴィッドは、ロンドン王立音楽大学から奨学生として招かれ、ピーターと勘当してまで旅立つ。
音楽教授パーカーに師事したデイヴィッドは、コンペティションで”ラフマニノフ”の”ピアノ協奏曲第3番”を演奏するため、厳しいレッスンを始める。
デイヴィッドは、コンペティションで見事な演奏を披露するのだが、その直後に倒れ、非定型精神病”を発症してオーストラリアに戻る。
帰国したデイヴィッドは、ピーターに話しもしてもらえず、精神科医療施設で療養を続けるものの、ピアノを弾くことを医師から禁止されてしまう・・・。
__________

精神障害を持ちながらも、ピアノ演奏の才能は失われず、それが本能のように表現できる人物を見事に描写した、原案も兼ねるスコット・ヒックスの繊細な演出や、人間の神秘性を感じさせる作品全体の雰囲気共に、心打つ感動作として見応えある作品に仕上がっている。

本作は世界中で絶賛され、第69回アカデミー賞では主演男優賞(ジェフリー・ラッシュ)を受賞した。
・ノミネート
作品・監督
助演男優(アーミン・ミューラー=スタール
脚本・編集・作曲賞

しかし、よく知られる話として、作品の内容は事実とは大きく異なり、かなり脚色されている。
内容に抗議したデイヴィッド・ヘルフゴットの家族は、父親が暴力的だったことなどを否定し、主人公の姉は、その他の内容を含め、異なる事実をまとめた抗議本まで出版している。

また、ジェフリー・ラッシュ自身は、少年期までピアノのレッスンの経験はあったが、作品内の演奏はデイヴィッド・ヘルフゴットによるもので、手のアップシーンも本人による映像だ。

本作の迫真の演技により、その実力が認められて世界的スターとなったジェフリー・ラッシュは、オーストラリア人として初となるアカデミー演技部門の受賞者となり、その後、映画界屈指の演技派として活躍することになる。

厳しい指導としつけの反面、主人公を溺愛する父親を、深みのある演技で好演するアーミン・ミューラー=スタール、主人公の青年期ノア・テイラー、少年期アレックス・ラファロウィッツ、主人公の才能に惹かれ妻となる占星術師リン・レッドグレイヴ王立音楽大学での主人公の師ジョン・ギールグッド、主人公の心の支えとなる作家キャサリン・スザンナ・プリチャード役のグーギー・ウィザース、主人公のピアノ教師役ニコラス・ベル、主人公の世話をするレストランの店員ソニア・トッドなどが共演している。


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