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ショックプルーフ Shockproof (1949)

仮釈放中の女性を愛し立ち直らせようとする保護監察官と苦悩する女性の生き様を描く、監督ダグラス・サーク、脚本サミュエル・フラー、主演コーネル・ワイルドパトシリア・ナイト他共演のフィルム・ノワール

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ダグラス・サーク

製作
ヘレン・ドイッチュ

S・シルヴァン・サイモン
脚本
サミュエル・フラー

ヘレン・ドイッチュ
撮影:チャールズ・ロートンJr.
編集:ジーン・ハヴリック
音楽:ジョージ・ダニング

出演
グリフ・マラート:コーネル・ワイルド

ジェニー・マーシュ:パトシリア・ナイト
ハリー・ウェッソン:ジョン・バラグレー
マラート夫人:エスター・ミンチオッティ
サム・ブルックス:ハワード・セント・ジョン
トミー・マラート:チャールズ・ベイツ

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1949年製作 79分
公開
北米:1949年1月25日
日本:未公開


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ハリウッド
保護監察官のグリフ・マラート(コーネル・ワイルド)は、ジェニー・マーシュ(パトシリア・ナイト)の仮釈放証明書にサインし、彼女の更正の手助けをしようとする。

殺人を犯したジェニーは、元恋人で悪党でもあるハリー・ウェッソン(ジョン・バラグレー)との接触も禁じられて、マラートの示す厳しい条件を呑み社会復帰を目指す。

マラートはジェニーに、アパートと会計事務所の仕事を与え、現れたハリーを追い払う。

しかし、ジェニーはハリーと共にノミ屋に向かい、それをマラートに問い詰められる。

ジェニーに探りを入れたマラートは、彼女が根っからの悪人でないことを確認し、ハリーにジェニーには近づくなと警告する。

それを無視してハリーと待ち合わせたジェニーだったが、マラートに自宅での食事に誘われる。

仕方なくマラートの誘いを受けたジェニーは、目の不自由な彼の母親(エスター・ミンチオッティ)に紹介される。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
優秀な保護監察官グリフ・マラートは、仮釈放中の美しい女殺人犯ジェニー・マーシュを担当する。
その後マラートは、ジェニーの世話をするうちに愛が芽生えてしまう。
ジェニーは、元恋人で悪党のハリーの誘惑と、マラートの愛の狭間で苦悩する。
やがて、ジェニーは、マラートと許されぬ結婚を決意するのだが、ハリーの罠にはまってしまう。
そして、マラートとジェニーはハリーを痛めつけて、逃避行を始める・・・。
__________

仮釈放中の殺人犯と、保護監察官の許されぬ恋を、後年メロドラマを得意として活躍するダグラス・サークが、異色のラブ・ロマンスとしてサスペンスタッチで描いている。

”正義の人”から急転直下、逃亡者になってしまう保護監察官の、女性に対する一途な思いと行動、それを受けとめて改心する女性、その姿に、潔く負けを認める悪人と別れる2人の笑顔も爽やかな、ラストもなかなかいい。

伊達男風に見えるが、物事を的確に処理し、無駄のない身のこなしが実に小気味好い、いかにもスポーツマンらしいコーネル・ワイルド(ベルリン・オリンピックのフェンシング代表)と、鮮やかなブロンドと”殺人犯”とのギャップが、ミステリアスな雰囲気を出しているパトシリア・ナイトは、当時夫婦だけあり、息の合った演技を見せてくれる。

憎き敵役が一転、ラストでは主人公らを助けるジョン・バラグレー、主人公の母親エスター・ミンチオッティなどが共演している。


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