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容疑者 Suspect (1987)

権力の裏に潜む陰謀に巻き込まれながら依頼人を必死に救おうとする弁護士と彼女を献身的に支える陪審員との関係を描く、監督ピーター・イエーツシェールデニス・クエイドリーアム・ニーソン共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:ピーター・イエーツ
製作:ダニエル・A・シャーコウ
脚本:エリック・ロス
撮影:ビリー・ウィリアムズ
編集:レイ・ラヴジョイ
音楽:マイケル・ケイメン

出演
シェール:キャスリン・ライリー
デニス・クエイド:エディ・サンガー
リーアム・ニーソン:カール・ウェイン・アンダーソン
ジョン・マホーニー:マメシュー・ヘルムズ判事
ジョー・マンテーニャ:チャーリー・ステラ検事
フィリップ・ボスコ:ポール・グレイ司法副長官
E・キャサリン・カー:グレース・コミスキー
フレッド・メラメッド:モティ・ローゼンタール
リチャード・ガント:エヴェレット・ベネット
マイケル・ビーチ:駐車係
ビル・コッブス:フランクリン判事
ジャック・ジェソップ:デイヴィス

アメリカ 映画
配給 トライスター・ピクチャーズ
1987年製作 121分
公開
北米:1987年10月23日
日本:1988年5月
北米興行収入 $18,782,400


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
ワシントンD.C.
最高裁判事が謎の自殺を遂げ、彼から封筒を預かった司法省の女性職員の死体も発見される。
死亡した職員の所有物を持っていた、ホームレスのカール(リーアム・ニーソン)は、容疑者として逮捕されてしまう。
官選弁護人キャスリン・ライリー(シェール)が、カールの弁護を担当することになる。
キャサリンの問いかけに、失語症のカールは心を閉ざしていたが、ようやく、ある言葉を黒板に書き、やがて裁判は始まる。
法廷でキャサリンは、検事ステラ(ジョー・マンテーニャ)と激しい論戦を繰り広げ、ロビイストでもあり陪審員のエディ(デニス・クエイド)が彼女に協力しようとする。
弁護人と陪審員の接触は禁じられているために、キャサリンは、エディの協力を拒絶するのだが・・・。


解説 評価 感想 ■

ピーター・イエーツの、無駄のない軽快な演出と、どんでん返し的なクライマックスは面白味はあるが、余りにも公然とした、弁護人と陪審員との接触に、いくらドラマとはいえ冷や冷やしてしまう。

結局、犯人のように見せかけられ、殺されることになるホームレスの存在は、いったい何だったのかなど疑問が残る。

何といっても注目は、1980年代に入り、歌手に加え俳優としても活躍し始めたシェールの、演技と魅力に尽きるといってもいい作品で、彼女は直後に公開される「月の輝く夜に」(1987)で、ついにアカデミー主演賞を受賞することになる。

プレイボーイ風のやり手のロビイストを演ずるデニス・クエイドも、突然、改心して弁護人に協力する若者を爽やかな雰囲気で演じている。

キャリアはあったものの、まだ脇役時代のリーアム・ニーソンも若々しく、大柄であり、その風貌などが当時から妙に印象に残った俳優だった。

事件の黒幕で犯人、しかも担当判事という驚きの役を演ずるジョン・マホーニー、主人公と論戦を繰り広げる検事のジョー・マンテーニャ、最後まで犯人だと思わせる司法副長官フィリップ・ボスコ、「ロッキー5」(1990)の派手なプロモーターが印象的なリチャード・ガントが、私立探偵役で登場する。


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