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ファイナル・カット The Final Cut (2004)

子供時代の心の傷を引きずる人生を記憶するチップの映像編集者の苦悩を描く、主演ロビン・ウィリアムズミラ・ソルヴィノジェームズ・カヴィーゼル他共演、監督、脚本オマー・ナイームによるSFサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト ■
監督:オマー・ナイーム

製作:ニック・ウェクスラー
製作総指揮:ナンシー・パロイアン・ブレズニカー
脚本:オマー・ナイーム

撮影:タク・フジモト
編集
デデ・アレン

ロバート・ブレイキー
音楽:ブライアン・タイラー

出演
アラン・ハックマン:ロビン・ウィリアムズ

ディライラ:ミラ・ソルヴィノ
フレッチャー:ジェームズ・カヴィーゼル
テルマ:ミミ・カジク
ジェニファー・バニスター:ステファニー・ロマノフ
ハッサン:トム・ビショップス
マイケル:ブレンダン・フレッチャー

サイモン:ヴィンセント・ゲイル
イザベル・バニスター:ジュヌヴィエーヴ・ビークナー

アメリカ 映画
配給 ライオンズゲート

2004年製作 95分
公開
北米:2004年10月15日
日本:2005年12月23日
北米興行収入 $551,280


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
両親とある町を訪れていた少年アラン・ハックマンは、一緒に遊ぶことになったクリスと廃墟の工場に向かう。

階下まで床が抜けている場所に渡された板を歩いたアランは、ルイスにも渡るよう促す。

アランは、ルイスが足を踏み外した瞬間、目を閉じる。

ルイスは階下に落下し、その場には彼のペンダントが残されていた。

アランはルイスが倒れている場所に向い、大量に流れ出た血液を踏んでしまい、恐怖のあまりその場から走り去る。

その後、アランは両親と共に町を去る。

時は流れ、アラン(ロビン・ウィリアムズ)は、脳に移植して人の全生涯を記憶することができる”ゾーイ・チップ”の編集者となっていた。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
脳に移植して人の全生涯を記憶することができる”ゾーイ・チップ”の映像を利用し、個人の追悼集会”リメモリー”を行う家族が増えていた。
記憶映像の編集者アラン・ハックマンは、子供時代に遊び相手が死亡した事件を忘れられず、罪の意識を拭い去れない日々を送っていた。
チップを管理する企業アイラックの弁護士バニスターが急死し、妻ジェニファーはチップを手に入れてアランに映像の編集を依頼する。
アランの恋人ディライラは、他人の人生に干渉するアランの仕事を理解できない。
元編集者で、アイテックの不正を暴こうとしているフレッチャーは、50万ドルでバニスターの映像を買い取ると言って、アランに脅迫まがいの提案をする。
それを断ったアランは、バニスターのチップの編集を始めて、その中で、子供時代の事故で死んだ少年に似た男性を見つけ、彼の素性を探ろうとするのだが・・・。
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子供時代の事件による心に傷を負う男性と、人の一生の記憶をビジネスにする社会を逆に利用し、企業の不正を暴こうとする活動家との戦いとも言える、謎解きを絡めたサスペンスが展開する。

人の人生を見るだけでない”干渉”してしまう行為が、主人公にとっての罪滅ぼしのような表現で語られ、神の目から見ているような感覚で映し出す映像により、人間の生き方を深く考えさせる内容となっている。

冒頭の子供時代の事件の映像を見ると、それが大事になっていないことなどが疑問であり、その謎が解けるヒントがあることに注目していると面白い見方ができる。

魅力的なキャストにも拘らず評価は悪く、拡大公開もされず、1か月でほぼ打ち切り状態になってしまった作品でもある。

殆ど笑顔を見せない苦悩する男性を淡々と演ずるロビン・ウィリアムズを、新鮮と思うか物足りないと見るかで評価が別れるだろう。

魅力的ではあるが、生き方や生活感、そして年齢差など、主人公とはどう見ても釣り合わない恋人ミラ・ソルヴィノ、企業の不正を暴こうととする元編集者ジェームズ・カヴィーゼル、編集者のミミ・カジク、トム・ビショップス、ブレンダン・フレッチャー、編集の依頼者ステファニー・ロマノフ、その娘ジュヌヴィエーヴ・ビークナー、フレッチャーの仲間ヴィンセント・ゲイルなどが共演している。


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