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ガントレット The Gauntlet (1977)

警察権力の陰謀に巻き込まれる刑事の戦いを描く、監督、主演クリント・イーストウッドソンドラ・ロックパット・ヒングル他共演のアクション。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

クリント・イーストウッド / Clint Eastwood 作品一覧
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スタッフ キャスト ■
監督:クリント・イーストウッド

製作:ロバート・デイリー
脚本
マイケル・バトラー
デニス・シュリアック

撮影:レックスフォード・L・メッツ
編集
ジョエル・コックス

フェリス・ウェブスター
音楽:ジェリー・フィールディング

出演
クリント・イーストウッド:ベン・ショックリー
ソンドラ・ロック:オーガスタ”ガス”マリー
パット・ヒングル:メイナード・ジョゼフソン
ウィリアム・プリンス:ブレイクロック
ビル・マッキーニー:コンステーブル
ダン・ヴァディス:バイカー
マイケル・キャヴァノー:フェイダースピール
キャロル・クック:ウェイトレス
マーラ・コーディ:ジェイル・マートン
ダグ・マクグラス:ブッキー
ジェフ・モリス:巡査
サマンサ・ドーン:バイカー
ロイ・ジェンソン:バイカー

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1977年製作 109分
公開
北米:1977年12月21日
日本:1977年12月
製作費 $5,500,000
北米興行収入 $26,414,660


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■アリゾナ州、フェニックス
うだつの上がらない酒びたりの刑事ベン・ショックリー(クリント・イーストウッド)は、新警察長官ブレイクロック(ウィリアム・プリンス)に呼び出される。

朝帰りや身なりの悪さを同僚のメイナード・ジョゼフソン(パット・ヒングル)に注意されたショックリーは、お構い無しに長官の元に向かう。

ブレイクロックは、裏組織絡みの裁判の検事側証人として拘留中の、売春婦オーガスタ”ガス”マリー(ソンドラ・ロック)を、ラスベガスの刑務所からフェニックスまで護送する任務をショックリーに命ずる。

ジョゼフソンに見送られたショックリーは、ラスベガスに向かう。

現地に到着したショックリーは、早速マリーを連行しようとするが、彼女は、自分の命が賭けの対象になっていることを彼に伝え、刑務所を出るのを拒否する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アリゾナフェニックス
酒びたりの刑事ベン・ショックリーは、新警察長官のブレイクロックに呼び出される。
裏組織絡みの裁判の検事側証人として、拘留中の売春婦マリーを、ラスベガスからフェニックスまで護送する任務をショックリーは命ぜられる。
現地に到着したショックリーは、マリーの命が賭けの対象になっていることを彼女から知らされる。
ショックリーは、悪い予感を感じながら、刑務所を出ようとしないマリーを無理矢理に連れ出し空港に向かう。
その後、二人は何者かに襲われ、彼女が売春宿として使っていた一軒家に向かう。
ショックリーは、ブレイクロックに連絡を入れて保護を求め住所を知らせるのだが、間もなく大挙して現れた警官に包囲され、一斉射撃を受けてしまう。
二人は地下のトンネルを見つけ、建物から脱出し、マリーを連れて逃亡を始めるのだが・・・。
__________

1970年代最高のドル箱スター、クリント・イーストウッドの男臭さが光る監督も兼ねた意欲作。

常識的に考えてしまうと、全く滑稽に見えてしまう、必要以上に銃撃を繰り返すシーンが登場するが、その辺りの理屈を考えなければ、斬新なアイデアと迫力ある映像を十分楽しむことができる。

やたらに銃撃シーンが多いのは、本作の原題である”Gauntlet”、つまり、軍隊や西部開拓時代、道の両側で棒や鞭を持った人の間を、罪人に通らせるという刑罰の一つを、象徴的に表現しているのが理由だ。

オリジナルキャストとして、スティーブ・マックイーンバーバラ・ストライサンドが予定されたが、まず、マックイーンが降りて、イーストウッドが製作権利を手に入れ、相手役をソンドラ・ロックにしたという経緯がある。

イーストウッドは、ダメな刑事の割には滅法強そうに見えるが、証人の売春婦相手に、たじたじになる場面など、人間味を感じさせるキャラクターを好演し、バイクの逃走などのアクションも十分こなし、相変わらずタフガイ振りを発揮している。

5年後の「ファイヤーフォックス」(1982)では、急激に老けてしまうイーストウッドだが、50歳手前のこの頃が最も脂がのっていたような気がする。

前年の「アウトロー」(1976)でヒロイン役をこなしてイーストウッドのお気に入りとなり、私生活でも同棲を始めるソンドラ・ロックは、イーストウッドの個人的な趣味で出演させているような感じもするが、本作では、売春婦という設定ながら、かなり知的な一面を見せる、面白味のある役を熱演している。

イーストウッドとは「奴らを高く吊るせ!」(1968)でも共演したパット・ヒングルも、主人公を支える刑事役を、また黒幕の警察長官役のウィリアム・プリンスも、ベテランらしい演技を見せてくれる。

イーストウッド一家とも言える、パトカーの警官役ビル・マッキーニー、バイカーのリーダー、ダン・ヴァディス、検事マイケル・キャヴァノーなどが共演している。


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