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侵入者 The Intruder (1962)

チャールズ・ボーモントの小説を基に、彼自身が脚色して製作された作品。
社会変革のために南部の町に派遣された青年が白人を扇動し人種統合政策を撤廃させようとする行動を描く、製作、監督ロジャー・コーマンウィリアム・シャトナー主演の社会派ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(社会派)


スタッフ キャスト ■
監督:ロジャー・コーマン

製作総指揮:ジーン・コーマン
製作:ロジャー・コーマン
原作:チャールズ・ボーモント
脚本:チャールズ・ボーモント
撮影:テイラー・バイアーズ
編集:ロナルド・シンクレア
音楽:ハーマン・スタイン

出演
アダム・クレイマー:ウィリアム・シャトナー

トム・マクダニエル:フランク・マックスウェル
エラ・マクダニエル:ビヴァリー・ランスフォード
ルース・マクダニエル:キャサリン・スミス
ヴァーン・シップマン:ロバート・エムハート
サム・グリフィン:レオ・ゴードン
ヴァイ・グリフィン:ジーン・クーパー
ジョーイ・グリーン:チャールズ・バーンズ
パットン校長:チャールズ・ボーモント

アメリカ 映画
配給 Pathé-America Distrib.Co.
1962年製作 83分
公開
北米:1962年5月14日
日本:未公開
製作費 $90,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
アメリカ南部、カクストン。
福祉係だというアダム・クレイマー(ウィリアム・シャトナー)は、2~3週間の予定でホテルの部屋をとる。

人種統合政策の件で訪れたというクレイマーは、部屋に案内された後で、銃のチェックをする。

町では、週明けから、高校に黒人生徒が10人通学を許可されることになっていた。

そのため、人々はそれを不満に思いつつも、法律には従うほかなかった。

町に出てカフェに立ち寄ったクレイマーは、バイトをしている高校生のエラ・マクダニエル(ビヴァリー・ランスフォード)に、微笑みながら声をかける。

クレイマーに惹かれたエラは、迎えに来た、地元新聞社の記者である父のトム(フランク・マックスウェル)と共に帰宅する。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

*(簡略ストー リー)
アメリカ南部、カクストン。
町に現れた、人当たりのいい好青年アダム・クレイマーは、法律で決まった人種統合政策を撤廃させようとして行動を開始する。
町の有力者シップマンを説得したクレイマーは、10人の黒人高校生が、白人の高校に通うことを利用し、白人達の反感を目覚めさせ、扇動して彼らの心を捉える。
地元新聞社の記者トムは、人種統合を認めるべきか迷っていたが、クレイマーの出現により、その法律が正しいことを確信する。
しかし、KKKとも手を組んだ、クレイマーの過激な行動は次第にエスカレートしていき、遂に、黒人の犠牲者を出す・・・。
__________

低予算映画製作で知られるロジャー・コーマンが、人種差別問題を、真正面から力強くリアルに描いた異色作。

この時代に南部でロケしたロジャー・コーマンは、殺害を予告する脅迫を何度も受けながら、撮影を終えたらしい。
本作は、評価は高かったものの、必ず利益を上げていたロジャー・コーマンが、初めて興行的に失敗した作品でもある。

内容が、一点に集中し過ぎていたことが原因で、娯楽性に欠けた点を配慮し、ロジャー・コーマンは、それ以後の教訓にしたという意味で、非常に重要な作品と考えているようだ。

当時の社会情勢を見事に映した、鮮烈なタッチで描かれた、ロジャー・コーマン作品の中でも屈指の傑作と考える批評家も多い。

テレビなどでキャリアはあったものの、若々しさも新鮮である、悪魔のような扇動家を怪演するウィリアム・シャトナー、正義感ある記者を演ずるフランク・マックスウェル、その娘ビヴァリー・ランスフォード、その母キャサリン・スミス、町の実力者ロバート・エムハート、唯のセールスマン風で登場するものの、人生経験の豊富さで、主人公の弱点を見抜く、好演するレオ・ゴードン、その妻ジーン・クーパー、黒人少年チャールズ・バーンズ、校長を演ずる、原作と脚本も担当したチャールズ・ボーモント等が共演している。


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