5168 Movies

さらば冬のかもめ The Last Detail (1973)

1971年に発表された、ダリル・ポニクサンの小説”The Last Detail”を基に製作された作品。
罪を犯した未成年の兵士の護送を命ぜられた2人の水兵の奇妙な旅を描く、監督ハル・アシュビー、主演ジャック・ニコルソンオーティス・ヤングランディ・クエイド他共演のコメディ・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)

ジャック・ニコルソン / Jack Nicholson 作品一覧
ジャック・ニコルソン / Jack Nicholson / Pinterest


スタッフ キャスト
監督:ハル・アシュビー

製作:ジェラルド・エアーズ
原作:ダリル・ポニクサン”The Last Detail”
脚本:ロバート・タウン
撮影:マイケル・チャップマン
編集:ロバート・C・ジョーンズ
音楽:ジョニー・マンデル

出演
ビリー・L”バダス”バダスキー:ジャック・ニコルソン
リチャード”ミュール”マルホール:オーティス・ヤング
ローレンス・M”ラリー”メドウズ:ランディ・クエイド
M.A.A.:クリフトン・ジェームズ
娼婦:キャロル・ケイン
海兵隊中尉:マイケル・モリアーティ
ドナ:ルアナ・アンダース
日蓮正宗のメンバー:ギルダ・ラドナー
アネット:キャスリーン・ミラー
ナンシー:ナンシー・アレン
タクシー・ドライバー:マイケル・チャップマン

アメリカ 映画
配給 コロンビア・ピクチャーズ
1973年製作 103分
公開
北米:1973年12月12日
日本:1976年11月3日
製作費 $2,300,000


アカデミー賞
第46回アカデミー賞

・ノミネート
主演男優(ジャック・ニコルソン
助演男優(ランディ・クエイド
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
バージニア州、ノーフォークノーフォーク海軍基地
信号手のビリー・L”バダス”バダスキー(ジャック・ニコルソン)と砲手のリチャード”ミュール”マルホール(オーティス・ヤング)は、最先任上等兵曹(クリフトン・ジェームズ)に呼ばれる。

嫌々、上等兵曹の元に向かった二人は、わずか40ドルを盗み8年の刑になった未成年の兵士ローレンス・M”ラリー”メドウズ(ランディ・クエイド)を、ポーツマス海軍刑務所へ護送することを命ぜられる。

冗談かと思ったバダスキーだったが、メドウズは小児麻痺の献金箱に手をつけたと言われ、指揮官の妻がその福祉活動に関わっていたための措置だったことを知る。

それでも8年の刑は重過ぎると言うバダスキーだったが、上等兵曹に楽しい旅になると言われる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
バージニア州、ノーフォーク海軍基地
信号手のビリー・L”バダス”バダスキーは、砲手のミュールと共に、未成年の囚人で兵士のメドウズをポーツマス海軍刑務所に護送する任務を受ける。
バダスキーとミュールは、今回の任務で1週間分の日当がでるために、護送は数日で済まして、その後は楽しむことで意見が一致する。
考えも行動も子供のメドウズが、わずか40ドルの盗みで8年の刑に課せられることを気の毒に思ったバダスキーとミュールは、彼に同情する。
更に、金を盗む前に捕まっれしまったと言うメドウズの話を聞いたバダスキーとミュールは、彼と共に羽目を外すことを考えるのだが・・・。
__________

アメリカン・ニューシネマを代表する作品であり、繊細な人間描写、テンポの良いハル・アシュビーの演出は高く評価された。

ダリル・ポニクサンの原作は映画化でかなり変更され、主人公は理知的な性格から粗暴な男に描かれ、ラストも、主人公が亡くなる設定を基地に戻ろうとする場面で終わっている。

第46回アカデミー賞では、主演男優(ジャック・ニコルソン)、助演男優(ランディ・クエイド)、脚色賞にノミネートされた。

第27回カンヌ国際映画祭ではパルム・ドールにノミネートされ、ジャック・ニコルソンが男優賞を受賞した。

主人公の二人の兵士役はジャック・ニコルソンオーティス・ヤングでキャスティングされていたのだが、メドウズ役は難航し、ジョン・トラボルタも候補にあがったが、独得の雰囲気を持つランディ・クエイドにその役が決まった。

各都市を訪れる旅で描写される、1970年代を感じさせる影像が実に懐かしい。

行進曲を効果的に使ったジョニー・マンデルの軽快な音楽も印象に残る。

不躾で自己中心的な役柄という、正に適役を熱演するジャック・ニコルソンの演技は秀逸で、無骨だが人間味のある魅力的男を見事に演じている。

主人公と共に囚人護送の任務を命ぜられるオーティス・ヤング、気弱な若い兵士を好演するランディ・クエイド、主人公らに囚人護送を命ずる上官クリフトン・ジェームズ、娼婦キャロル・ケイン、刑務所で主人公らの行為を批判する海兵隊中尉マイケル・モリアーティ日蓮正宗の信徒ルアナ・アンダース、彼女のパーティーに参加する女性で、本作が映画デビューのナンシー・アレン日蓮正宗の集会のメンバー、ギルダ・ラドナー、そして、本作の撮影を担当するマイケル・チャップマンが、ボストンのタクシー・ドライバー役で出演している。


Translate / 翻訳
About TMT        Privacy Policy        Sitemap
That's Movie Talk! © 2022