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セイント The Saint (1997)

1928年にレスリー・チャータリスによって創作されたキャラクター怪盗”サイモン・テンプラー”が活躍するシリーズを基に映画化された作品。
孤児院で育ち成長して国際指名手配犯となった怪盗の行動を描く、監督フィリップ・ノイス、主演ヴァル・キルマーエリザベス・シューラデ・シェルベッジア他共演のサスペンス。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(サスペンス/犯罪)


スタッフ キャスト
監督:フィリップ・ノイス
製作
デヴィッド・ブラウン

ロバート・エヴァンス
ウィリアム・J・マクドナルド
メイス・ニューフェルド
原作:レスリー・チャータリス
脚本
ジョナサン・ヘンズリー

ウェズリー・ストリック
撮影:フィル・メヒュー
編集:テリー・ローリングス
音楽:グレーム・レヴェル

出演
ヴァル・キルマー:サイモン・テンプラー
エリザベス・シュー:エマ・ラッセル博士
ラデ・シェルベッジア:イワン・ペトロヴィッチ・トレティアック
ヴァレリー・ニコラエフ:イリヤ・トレティアック
ヘンリー・グッドマン:レヴ・ナウモビッチ・ボトヴィン博士
マイケル・バーン:ユーリ・ヴェレシャギン
アラン・アームストロング:ティール警部
シャルロッテ・コーンウェル:ラビヌー警部
エフゲニー・ラザレフ:カルポフ大統領
イリーナ・アペジモワ:アレスカ”フランキー”フランケーヴィッチ
トミー・フラナガン:スカーフェイス
ロジャー・ムーア:ラジオ・アナウンサー(声)

アメリカ 映画
配給 パラマウント・ピクチャーズ
1997年製作 114分
公開
北米:1997年4月4日
日本:1997年6月28日
製作費 $70,000,000
北米興行収入 $61,363,300
世界 $169,500,000


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
極東、セント・イグナチウス孤児院。
強情だが手先の器用な少年ジョン・ロッシは、自分の無謀な行動により初恋の少女アグネスを死なせてしまう。

心に傷を負いながら成長したジョンは、サイモン・テンプラー(ヴァル・キルマー)と名乗るようになる。

サイモンは、子供の頃からの才能を生かし、巧みな手法と変装で国際指名手配される強盗になっていた。

モスクワ
反政府の指導者でロシア帝国を再興させようとする、石油王イワン・ペトロヴィッチ・トレティアック(ラデ・シェルベッジア)のオフィスに侵入したサイモンは、金庫からマイクロチップを盗み出す。

...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
孤児院で育ち、成長して国際指名手配犯となった怪盗”サイモン・テンプラー”は、ロシアの石油王トレティアックの金庫から、マイクロチップを盗み出す。
その後、再びトレティアックと接触したサイモンは、低温核融合の理論を完成させたアメリカ人科学者エマ・ラッセルから、方程式を盗み出すことを依頼される。
エマに接触したサイモンは、彼女に惹かれてしまい、騙すことが出来なくなってしまう。
しかし、トレティアックにエマを殺すと脅されたサイモンは、仕方なく方程式を渡す。
サイモンを追ってモスクワに向かったエマは、方程式が未完成だと知ったトレティアックに命を狙われることになる。
国家の混迷に乗じてエネルギーの支配を企む、トレティアックの計画を阻みエマの命を救おうとしたサイモンは、最後の賭けに出るのだが・・・。
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1940年代のビンセント・プライスによるラジオ・シリーズや、本作でラジオ・アナウンサー(声)として登場するロジャー・ムーアが主人公を演じ、彼を一躍有名にした1960年代のイギリスのテレビ・シリーズの映画化でもある。

オーストリア人監督フィリップ・ノイスは、洗練された怪盗”サイモン・テンプラー”の知性や逞しさなどを見事に表現し、上品さを感じさせる美しい映像も印象的な、痛快サスペンス・アクションに仕上げている。

主演のヴァル・キルマーは、清潔感の中に男臭さも漂う主人公を熱演するものの、評価は別れた。
様々な人物に変装して成り切る演技は見ものだ。

ハーヴァード大学在学中に「ベスト・キッド」(1984)でデビューし、休学して再び復学し学位を取ったほどのインテリのエリザベス・シューも、役柄通りの知的な女性を好演している。
度々アップになる彼女の表情は非常に美しい。

ロシア帝国の復活を夢見る石油王のラデ・シェルベッジア、息子で殺し屋のヴァレリー・ニコラエフ、彼らのお抱え科学者役ヘンリー・グッドマン、トレティアック(ラデ・シェルベッジア)の部下マイケル・バーン、地下組織のリーダー、イリーナ・アペジモワスコットランド・ヤードの警部アラン・アームストロングシャルロッテ・コーンウェルロシア大統領のエフゲニー・ラザレフ、トレティアックの部下トミー・フラナガンら、個性的な共演者も見逃せない。
その後「グラディエーター」(2000)で、主人公ラッセル・クロウの召使い役が印象に残る、顔に深い傷があるトミー・フラナガンだが、彼の傷がメイクでないことを知った時は驚いた。


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