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ウワサの真相/ワグ・ザ・ドッグ Wag the Dog (1997)

1993年に発表された、ラリー・バインハートの小説”Wag the Dog”を基に製作された作品。
発覚した大統領のセックス・スキャンダルをもみ消すための裏工作を描く、製作、監督バリー・レビンソン、主演ダスティン・ホフマンロバート・デ・ニーロ(製作兼)、アン・ヘッシュウディ・ハレルソン他共演のシニカル・コメディ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(コメディ)


スタッフ キャスト
監督:バリー・レビンソン

製作
ジェーン・ローゼンタール
バリー・レビンソン
ロバート・デニーロ
原作:ラリー・バインハートWag the Dog
脚本
ヒラリー・ヘンキン
デヴィッド・マメット
撮影:ロバート・リチャードソン
編集:ステュー・リンダー
音楽:マーク・ノップラー

出演
スタンリー・モッツ:ダスティン・ホフマン
コンラッド・ブリーン:ロバート・デ・ニーロ
ウィニフレッド・エームス:アン・ヘッシュ
ウィリアム・シューマン軍曹:ウディ・ハレルソン
ファド・キング:デニス・レアリー
ジョニー・グリーン:ウィリー・ネルソン
リズ・バツキー:アンドレア・マーティン
グレース:スージー・プラクソン
トレイシー・ライム:キルスティン・ダンスト
チャールズ・ヤングCIA情報員:ウィリアム・H・メイシー
ジョン・レヴィー:ジョン・マイケル・ヒギンズ
アイミー・ケイン:スザンヌ・クライヤー
本人:ジェームズ・ベルーシ
本人:ジェイ・レノ
大統領:マイケル・ベルソン
ジョン・ニール上院議員:クレイグ・T・ネルソン

アメリカ 映画
配給 ニュ ー・ライ ン・シネマ
1997年製作 97分
公開
北米:1997年12月25日
日本:1998年5月23日
製作費 $15,000,000
北米興行収入 $43,061,950
世界 $64,256,513


アカデミー賞
第70回アカデミー賞

・ノミネート
主演男優(ダスティン・ホフマン
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ワシントンD.C.ホワイトハウス
大統領の側近ウィニフレッド・エームス(アン・ヘッシュ)は、フィクサー(もみ消し屋)のコンラッド・ブリーン(ロバート・デ・ニーロ)を迎えて地下に向う。

ブリーンとエームスは、報道官のジョン・レヴィー(ジョン・マイケル・ヒギンズ)や広報担当のアイミー・ケイン(スザンヌ・クライヤー)らと共に打ち合わせを始める。

大統領が少女にみだらな行為をしたというスキャンダルが発覚し、その対処に追われるエームスは、中国訪問中の大統領の帰国を1日延ばすようにとブリーンに指示される。

ブリーンは、迫る大統領選の対立候補ジョン・ニール上院議員(クレイグ・T・ネルソン)のテレビCMビデオを手に入れたエームスから、その映像を見せられる。

明後日から放映されるCMにより、更に状況が悪化することを懸念したブリーンは、相手の気をそらす作戦を考えるために時間が必要だとエームスに伝える。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ワシントンD.C.ホワイトハウス
大統領が少女にみだらな行為をしたというスキャンダルが発覚し、フィクサー(もみ消し屋)のコンラッド・ブリーンが呼ばれ、選挙が迫る中、大統領の側近エームスらと対策を考える。
スキャンダルは報道され、もみ消しは困難となり、国民の殆どが知らないアルバニアのテロを相手に架空の戦争を起こし、スキャンダルの影響を最小限に食い止めようとするブリーンは、エームスと共に映画プロデューサーのスタンリー・モッツの元に向う。
ブリーンの考えを聞いたモッツは、彼らが実際に追い詰められた政府を動かしていることを知る。
スタッフを集めて構想を練ったモッツは、戦火を逃れるアルバニアの少女役を使い、悲惨な現状を伝える映像を作ってマスコミに流す。
それが見事に成功し、スキャンダルはアルバニアとの緊張状態の陰に隠れる。
ところが、大統領選挙の対立候補ニール上院議員がCIAと組み、そのテロを否定する。
全てを諦めようとしたブリーンとエームスだったが、大統領が、アルバニアに取り残された特殊部隊員救出のための行動を開始するというシナリオをモッツが考える・・・。
__________

冒頭で明記されるように、”ワグ・ザ・ドッグ”というタイトルは、通常、尻尾を振る犬だが、尻尾が賢ければ犬を振る・・・つまり、尻尾の政府側が賢いので犬の国民を振り回し、最高権力者の大統領も操られるという皮肉が込められている。

映画はスキャンダルをもみ消そうとする内容ではなく、それが瞬時に発覚したための対抗策である、巧妙に練られた陽動作戦を描いている。

イラン・アメリカ大使館人質事件”で6人のアメリカ大使館員を救い出す作戦”カナダの策謀”を描いた「アルゴ」(2012)を思い起こした方も多いと思うが、本作は、ほぼ現実味がないコメディとして、シニカルな面を重要視しているため、別な意味で非常に興味深い。

ハリウッドを代表する演技派のダスティン・ホフマンロバート・デ・ニーロの夢のような共演も話題となり、脇を固める実力派スターの個性を生かした、バリー・レビンソンの軽妙な演出も見所の作品。

第70回アカデミー賞では、主演男優(ダスティン・ホフマン)、脚色賞にノミネートされた。

政府と関係する計画をゲームのように楽しむ大物映画プロデューサーを怪演するダスティン・ホフマンと、ベテランのフィクサー(もみ消し屋)を雰囲気を出して演ずるロバート・デ・ニーロの変幻自在の演技が、同じ画面で見られるだけでも満足できる作品。

主人公二人に協力する大統領の側近アン・ヘッシュ、実は凶悪犯だった兵士ウディ・ハレルソン、脚本家のデニス・レアリーアンドレア・マーティン、音楽家ウィリー・ネルソン、主人公の秘書スージー・プラクソンアルバニアの孤児役を演ずる女優キルスティン・ダンストCIAウィリアム・H・メイシーホワイトハウス報道官ジョン・マイケル・ヒギンズ、広報担当スザンヌ・クライヤー、本人役でジェームズ・ベルーシジェイ・レノ、大統領のマイケル・ベルソン、大統領選対立候補の上院議員クレイグ・T・ネルソンなどが共演している。


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