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ウィンターズ・ボーン Winter’s Bone (2010)

貧しい17歳の少女が家族のために犯罪者である消息不明の父親を懸命に捜す姿を描く、監督、脚本デブラ・グラニク、主演ジェニファー・ローレンスジョン・ホークスデイル・ディッキーギャレット・ディラハント他共演のヒューマン・ドラマ。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(戦争)


スタッフ キャスト
監督:デブラ・グラニク
製作総指揮
ジョナサン・ショイアー

ショーン・サイモン
製作
アン・ロゼリーニ

アリックス・マディガン
原作:ダニエル・ウッドレル”Winter’s Bone”
脚本
デブラ・グラニク

アン・ロゼリーニ
撮影:マイケル・マクドノー
編集:アフォンソ・ゴンカルヴェス
音楽:ディコン・ヒンクリフ

出演
リー・ドリー:ジェニファー・ローレンス

ティアドロップ・ドリー:ジョン・ホークス
リトル・アーサー:ケヴィン・ブレズナーン
メラブ:デイル・ディッキー
バスキン保安官:ギャレット・ディラハント
エイプリル:シェリル・リー
サターフィールド:テイト・テイラー
ゲイル:ローレン・スウィートサー
ソーニャ:シェリー・ワグナー
ブロンド・ミルトン:ウィリアム・ホワイト
ソニー・ドリー:アイザイア・ストーン
アシュリー・ドリー:アシュリー・トンプソン

アメリカ 映画
配給 Roadside Attractions

2010年製作 100分
公開
北米:2010年6月11日
日本:2011年10月29日
製作費 $2,000,000
北米興行収入 $6,531,500
世界 $13,831,500


アカデミー賞
第83回アカデミー賞

・ノミネート
作品
主演女優(ジェニファー・ローレンス
助演男優(ジョン・ホークス
脚色賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
ミズーリ州南部、オザーク高原
17歳の少女リー・ドリー(ジェニファー・ローレンス)は、逮捕されたドラッグ・ディーラーの父ジェサップのことで心労が絶えず、精神に異常をきたした母と、12歳の弟ソニー(アイザイア・ストーン)、6歳の妹アシュリー(アシュリー・トンプソン)と共に暮らしていた。

リーは、幼い弟妹達や母を養い、その日をどう暮らしていくかで精一杯の日々を送っていた。

そんな時リーは、保安官のバスキン(ギャレット・ディラハント)から、自宅と土地を保釈金の担保にして、父ジェサップが失踪したことを知らされる。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
ミズーリ州南部、オザーク高原
17歳の少女リー・ドリーは、精神病を患う母と幼い弟妹を、劣悪な生活環境下で養う、その日暮らしの日々を続けていた。
そんなリーは、ドラッグ・ディーラーである逮捕された父ジェサップが、自宅や土地を保釈金の担保にしていながら、失踪したことを知らされる。
ジェサップが裁判に出ない場合は、家を失うことになったリーは、父親を捜し始める。
父の兄ティアドロップに会ったリーは、この件から手を引くように指示される。
ドラッグの製造仲間だった男や、遠縁の者達からも協力は得られず、リーは、この件に触れるのを嫌い、秘密を隠しているような周囲の態度を気にする。
その後リーは、親友のゲイルの協力で、州境に向かい、父の元恋人から、彼が大きなトラブルに巻き込まれたことを知らされる。
ティアドロップからは、父が死んだ可能性を仄めかされ、裁判の日を迎えたリーは、保釈保証人から、1週間以内の立退きを言い渡されてしまう・・・。
__________

2006年に発表された、ダニエル・ウッドレルの小説”Winter’s Bone”を基に製作された作品。

サンダンス映画祭でグランプリと脚本賞を受賞し、各映画賞で絶賛された、インディペンデント映画の秀作。

寒村で、病気の母や弟妹を養い健気に生きる少女を描くドラマなのだが、アメリカの抱える大きな問題が凝縮されたような重みのある社会派ドラマでもあり、また、犯罪サスペンスの要素も取り入れた、非常に内容の濃い作品。

第83回アカデミー賞では、作品、主演女優(ジェニファー・ローレンス)、助演男優(ジョン・ホークス)、脚色賞にノミネートされた。

恵まれて育った者にとっては、暫しの間でも生活できないであろうと思われる環境下で、その日暮らしの状況でありながら、大人達の厳しい言葉や暴力にも耐えて生き抜こうとする、主人公の姿に心打たれる。

期待の若手スターという言葉が安っぽく感じてしまう、しかし、撮影当時まだ10代だった主演のジェニファー・ローレンスは、何の変哲もない素朴少女のイメージから一転、男勝りの凛々しい姿も見せる、貫禄さえ感じる演技を見せ、既に認められていた才能を発揮し、今後の活躍も大いに期待できる。

その伯父で、序盤で主人公を突き放すものの、後半では、彼女を支える重要な役柄を好演するジョン・ホークス、主人公の父の仲間ケヴィン・ブレズナーン、裏社会のボスの同居人デイル・ディッキー、保安官のギャレット・ディラハント、父親の元恋人シェリル・リー、保釈保証人テイト・テイラー、主人公に協力する友人ローレン・スウィートサー、隣人のシェリー・ワグナー、遠縁のウィリアム・ホワイト、弟アイザイア・ストーン、妹アシュリー・トンプソンなどが共演している。


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