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大空港 Airport (1970)

1968年に発表された、アーサー・ヘイリー同名小説の映画化で、その後、製作されるエアポート・シリーズ4作品の第1作。
吹雪の中、爆破事件が起きた旅客機を救おうとする空港関係者達と乗客の行動を描く、監督、脚本ジョージ・シートン、主演バート・ランカスターディーン・マーティンジーン・セバーグジャクリーン・ビセットジョージ・ケネディヘレン・ヘイズヴァン・ヘフリンモーリン・ステイプルトン他豪華スター競演によるパニック映画の先駆けとなった超大作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


アクション/アドベンチャー

ディーン・マーティン Dean Martin / Pinterest


スタッフ キャスト ■
監督: ジョージ・シートン

製作: ロス・ハンター
原作: アーサー・ヘイリー
脚本: ジョージ・シートン
撮影: アーネスト・ラズロ
編集:スチュアート・ギルモア
美術・装置
アレクザンダー・ゴリツェン

E・プレストン・エイムズ
ジャック・D・ムーア
ミッキー・S・マイケルス
衣装デザイン:イデス・ヘッド
音楽: アルフレッド・ニューマン

出演
メル・ベイカースフェルド:バート・ランカスター

ヴァーノン・デマレスト:ディーン・マーティン
タニア・リヴィングストン:ジーン・セバーグ
グエン・メイフェン:ジャクリーン・ビセット
ジョー・パトローニ:ジョージ・ケネディ
エイダ・クォンセット:ヘレン・ヘイズ
D.O.グェレロ:ヴァン・ヘフリン
イネズ・グェレロ:モーリン・ステイプルトン
アンソン・ハリス:バリー・ネルソン
シンディ・ベイカースフェルド:ダナ・ウィンター
ハリー・スタンディッシュ:ロイド・ノーラン
サラ・デマレスト:バーバラ・ヘイル
サイ・ジョーダン:ゲイリー・コリンズ
ハリエット・デュバリー・モスマン:ジェシー・ロイス・ランディス
エイクマン:ラリー・ゲイツ

アメリカ 映画
配給 ユニバーサル・ピクチャーズ

1970年製作 136分
公開
北米:1970年3月5日
日本:1970年4月18日
製作費 $10,000,000
北米興行収入 $100,489,150


アカデミー賞 ■
第43回アカデミー賞

・受賞
助演女優賞(ヘレン・ヘイズ
・ノミネート
作品
助演女優(モーリン・ステイプルトン
脚色・撮影・編集・作曲・録音・美術。衣装デザイン賞


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー ■
シカゴ、リンカーン国際空港。
着陸したTGA/トランス・グローバル航空のボーイング707/B707が、吹雪の影響でメイン滑走路を塞いでしまう。

空港長メル・ベイカースフェルド(バート・ランカスター)は、TGAのタニア・リヴィングストン(ジーン・セバーグ)と共に、悪天候時の空港運営に追われていた。

B707の機体の処置には、トランス・ワールド航空(現アメリカン航空)のチーフ・メカニック、ジョー・パトローニ(ジョージ・ケネディ)が担当することになる。

ベイカースフェルドは、悪天候、滑走路封鎖、そしてデモにまで対応し、頭を抱える理事エイクマン(ラリー・ゲイツ)の愚痴を聞かされる。

TGAの国際線機長ヴァーノン・デマレスト(ディーン・マーティン)は、ローマに飛び立つため空港に到着する。

デマレストは、妻サラ(バーバラ・ヘイル)の兄ベイカーズフェルドとは意見が合わず、 滑走路を塞ぐ機体の一件でも対立してしまう。

そんなデマレストは、スチュワーデスのグエン・メイフェン(ジャクリーン・ビセット)と親密な関係でもあった。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想 ■

参考:
・「大空港」(1970)
・「エアポート’75」(1974)
・「エアポート’77」(1977)
・「エアポート’80」(1979)

*(簡略ストー リー)
シカゴ、リンカーン国際空港。
吹雪の中、着陸したTGA/トランス・グローバル航空のボーイング707/B707が立ち往生してメイン滑走路を塞いでしまう。
空港長メル・ベイカースフェルドは、TGAのタニアと共に、混乱する空港運営に追われていた。
ローマ行きの便の機長デマレストは、滑走路を塞ぐ一件などで不仲の義兄ベイカースフェルドと揉めながらも、出発の準備を始める。
B707の移動作業はトランス・ワールド航空のチーフ・メカニックであるパトローニが担当することになるが、作業は難航する。
その頃、生活苦で行き詰った男グェレロが、妻イネズのために保険金をあてにした航空機爆破計画を実行するため、空港に向かいローマ便に搭乗する・・・。
__________

超豪華オールスター・キャストに加え、パニック映画の草分け的作品となり、北米だけでも1億ドルを超す記録的大ヒットとなった。

また、ヘンリー・ハサウェイが、野外シーンの演出のみで参加している豪華さだ。

第43回アカデミー賞では作品賞以下10部門にノミネートされ、70歳のヘレン・ヘイズが助演女優賞を授賞した。
・ノミネート
作品・演女優(モーリン・ステイプルトン)、脚色・撮影・編集・作曲・録音・美術・衣装デザイン賞

本作が遺作となるアルフレッド・ニューマンの、ダイナミック且つ軽快なテーマ曲によるオープニングにで、一気に緊張感は高まる。

当時のアメリカの国力を象徴するような巨大な国際空港の雰囲気は、画面をいくつにも区切り、様々な出来事を一度に見せる手法でそれを強調させている。
旅客機に乗り合わせた乗客や空港で働く様々な人々の人間模様などを、丁寧に描いた一級のドラマとしても十分に楽しめる、ジョージ・シートンの脚本と演出も冴え渡る。

税関主任ロイド・ノーランが、税金逃れのジェシー・ロイス・ランディスの不正を人間観察力の鋭い目で見破り、そして彼が爆弾犯の挙動にも気づくという、細やかな演出なども実に巧みだ。

空港関係者から一般人まで、イデス・ヘッドの衣装デザインも素晴しい。

空港ロケは、ミネアポリス・セントポール国際空港の全面協力で行われ、全編に渡りボーイング707の宣伝映画のような雰囲気もある。

主演のバート・ランカスターは、仕事の鬼という感じではあるが、妻との諍いを紛らすために、心の拠り所を求めたりするころが、スーパーマンのようではない人間味を感じさせる。

ディーン・マーティンも、彼らしい浮気男を演じているが、相変わらずのユーモア・センスに加え、後半からクライマックスにかけてのシリアスな演技はなかなか見事だ。

空港長バート・ランカスターを見守り、心の支えとなりながら、精力的に仕事をこなすジーン・セバーグ、機長(D・マーティン)と関係する美しいスチュワーデスのジャクリーン・ビセットエアポート・シリーズ全てに出演するタフガイで、チーフ・メカニック役のジョージ・ケネディ、見事としか言いようがない、円熟の演技を見せてくれるユーモラスなタダ乗り婦人ヘレン・ヘイズ、爆破犯人ヴァン・ヘフリンと、その悲劇の妻役モーリン・ステイプルトン、頼りになる副機長バリー・ネルソン、夫ベイカースフェルド(B・ランカスター)に理解のない妻ダナ・ウィンター、職人肌の税関主任ロイド・ノーラン、夫デマレスト(D・マーティン)の浮気の事実を知ってしまう妻バーバラ・ヘイル、本作が遺作となる、ヒッチコック作品などでも御馴染みの、税関逃れの夫人ジェシー・ロイス・ランディス、滑走路閉鎖のデモまどに頭を抱える理事ラリー・ゲイツ、航空機関士のゲイリー・コリンズなど、多彩な顔ぶれの共演者が脇を固めてる。


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