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草原の輝き Splendor in the Grass (1961)

愛し合うものの互いの思いや立場に苦しむ若いカップルの悲恋を描く、製作、監督エリア・カザン、脚本ウィリアム・インジ、主演ナタリー・ウッドウォーレン・ベイティパット・ヒングル他共演の青春恋愛ドラマの秀作。

アカデミー賞 ■ ストーリー ■ 解説


ドラマ(青春)


スタッフ キャスト
監督:エリア・カザン

製作:エリア・カザン
脚本:ウィリアム・インジ
撮影:ボリス・カウフマン
編集:ジーン・ミルフォード
音楽:デヴィッド・アムラム

出演
ウィルマ・ディーン”ディーニー”ルーミス:ナタリー・ウッド
バッド・スタンパー:ウォーレン・ベイティ
エース・スタンパー:パット・ヒングル
スタンパー夫人:ジョアンナ・ルース
アンジェリーナ:ゾーラ・ランパート
メル・ルーミス:オードリー・クリスティー
デル・ルーミス:フレッド・スチュアート
ヴァージニア”ジニー”スタンパー:バーバラ・ローデン
ケイ:サンディ・デニス
グレン:ショーン・ギャリソン
ファニタ・ハワード:ジャン・ノリス
ジューン:マルラ・アダムス
ヘイゼル:クリスタル・フィールズ
メトカーフ:マルティーヌ・バートレット
スマイリー医師:ジョン・マクガヴァン
ジャッド医師:アイヴァー・フランシス
アレン”トーツ”トゥトル:ゲイリー・ロックウッド
テキサス・グゥイナンフィリス・ディラー
ウィットマン牧師:ウィリアム・インジ

アメリカ 映画
配給 ワーナー・ブラザーズ
1961年製作 124分
公開
北米:1961年10月10日
日本:1961年11月17日
北米興行収入 $4,000,000


アカデミー賞
第34回アカデミー賞

・受賞
脚本賞
・ノミネート
主演女優賞(ナタリー・ウッド


*詳細な内容、結末が記載されています。
ストーリー
1928年、カンザス州、サウスイースト。
高校3年生のウィルマ・ディーン”ディーニー”ルーミス(ナタリー・ウッド)とバッド・スタンパー(ウォーレン・ベイティ)は付き合っていた。

性に罪悪感を持つ母(オードリー・クリスティー)の影響を受けて育ったディーニーは、バットの全てを受け入れる気にはなれなかった。

ディーニーの気持ちを理解しながらも、欲求は抑えきれないバッドは不満が募る。

帰宅したディーニーに、所有するバッドの父エース(パット・ヒングル)の石油会社の株が今後も上がると言いながら交際に干渉する母メイは、男性は真面目な女性を好むことを娘に教え込む。
...全てを見る(結末あり)


解説 評価 感想

*(簡略ストー リー)
高校3年生のウィルマ・ディーン”ディーニー”ルーミスとバッドは、付き合ったはいたものの、性に罪悪感を持つ母の影響を受けたディーニーは、バッドの全てを受け入れる気になれずに悩む。
ディーニーへの気持ちを抑えきれずに苦悩するバッドは、石油会社を経営する父エースに将来を決められていた。
そのことで悩むバッドは、ディーニーの愛を確かめつつも、誘惑に負けて彼女のクラスメイトのファニタの誘いを受け入れてしまう。
ショックを受けたディーニーは正気を失い、川に身を投げて助けられるものの、精神科医療施設に入れられることになる。
エースの希望通りイェール大学に入学したバッドだったが、堕落した日々を送りウエイトレスのアンジェリーナと出会う。
療養所で回復したディーニーは、医師を目指していた患者ジョニーと親しくなるのだが、バッドを忘れることはできなかった・・・。
__________

ウィリアム・インジのオリジナル脚本を、エリア・カザンが製作、監督した、青春恋愛映画の秀作。

1920年代末のアメリカ中部の町を舞台に、性や将来に不安を抱えるカップルの、それぞれの苦悩を切実に描く、エリア・カザンの繊細な人間描写が光る作品。

その力強ささえ感じるエリア・カザンの演出を効果的に支える、デヴィッド・アムラムのダイナミックな音楽も印象に残る。

公開された1960年初頭時代を考えると、性に対する表現がかなり過激であり、利己的にも思える考えのヒロインの母親や、自分の考えが息子の幸せになると決めつける傲慢な父親の姿が、当時のアメリカ社会を象徴しているとみ言える。

子役からスタートし、期待の若手スタートして既にキャリアを積んでいたナタリー・ウッドは、8日後に公開された「ウエスト・サイド物語」(1961)でも主演し、その新鮮な演技と見事な感情表現は秀逸であり、彼女の人気を決定的なものにした。
本作の演技によりナタリー・ウッドは、アカデミー賞とゴールデングローブ賞の主演賞他にノミネートされた。

第34回アカデミー賞では、牧師役で出演もしているウィリアム・インジが脚本賞を受賞した。

本作に抜擢され、その期待に応えて見事にゴールデングローブ賞の新人賞を受賞した、あまりにも魅力的なウォーレン・ベイティの映画デビュー作でもある。

石油会社の経営者である、バッド(ウォーレン・ベイティ)の傲慢な父親を熱演するパット・ヒングル、その妻ジョアンナ・ルース、バッドと結婚する女性ゾーラ・ランパート、主人公の母親オードリー・クリスティーと思慮深い父親フレッド・スチュアート、父親に反抗するバッドの姉バーバラ・ローデン、主人公のクラスメイト、サンディ・デニスマルラ・アダムス、クリスタル・フィールズ、バッドを誘う主人公のクラスメイト、ジャン・ノリス、バッドの姉のボーイフレンド、ショーン・ギャリソン、主人公とバッドの主治医ジョン・マクガヴァン、精神科医療施設の医師アイヴァー・フランシス、主人公の担任マルティーヌ・バートレット、バッドの友人ゲイリー・ロックウッド、クラブのステージに登場するテキサス・グゥイナン役のフィリス・ディラー、そして、牧師役でウィリアム・インジが出演している。


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